日本からブラジルへ 国際郵便を使用する際のお願い

2018年8月からブラジルの国際郵便受け取りシステムが変更

EMS

日本在住の方は、このことは殆ど知らないと思います。
何故なら、変更になったのはブラジル側の「受け取りシステム」なので、出す側は今まで通りだからです。

また、ブラジル在住のブラジル人や日系人でさえこのシステム変更に関して、知っている人はそう多くはありません。

かく言う私も、今年の始めに郵便局から送られてきた
日本からあなた宛てに荷物が届いています。今、リオの税関で保管しています。
というお知らせの手紙がくるまで全く知りませんでした。


手数料として一律15レアルが徴収されることに

国外から届いた荷物の受け取りの際には、
手数料として15レアルを支払う義務が課せられました。

ブラジルの郵政省によれば、
amazonなどのサイトを通して買い物をする人が急増したことによる業務増のため、
国外から届けられる全ての品物に対して15レアルの手数料(2019年現在)を頂きます、
とのことでした。

まぁ、その理由には、納得せざるを得ませんが。。。

手数料だけじゃない!関税大国ブラジル

申請額に対する一律60%課税の恐怖!

それまでは、この恐怖の60%関税に対しては「運」が関係する、と言われていました。
ちなみにこの60%が掛けられるのは荷物の中身だけではありません!
中身+送料+保険の合計額に対して60%の関税が掛けられます!

それは税関の職員が全ての荷物に対して課税対象かそうでないかをチェックするのではなく、
チェックする荷物をランダムに選び出して行うからとまことしやかに言われていました。

実際、時々日本にいる親せきが、もう十年ちかく、段ボール箱一杯に色々送ってくれるけど、一度も関税を払えと言われたことはないと言う人もいます。

私なんて今から6年程前、
たった1回日本の両親から送ってもらった初めての小包に早速関税がかけられましたけど。。。
しかも、550レアル。。。

あくまで、ブラジルに住みブラジルのレアルで給料をもらって生活している私の感覚ですが、
550レアルとは日本円で5万5千円の関税を支払った感覚と一同じです。。。涙

両親には荷物が届いた報告と感謝、
そしてもう何も送ってくれなくていいからと言わざるを得ませんでした。

このように、本当に60%の関税が掛けられるか否かは「運」を味方につけるかどうかだったブラジル国際郵便ですが、
2018年8月以降、一件一件「荷物に対するお知らせ」が届くようになったため、
品物も一つ一つきちんと関税対象か否かをチェックするようになったと、私は見ています。

泣きながら贈り物を頂戴する現実。。。

私の仕事柄、 日本との関わりも大変多いため、最近この問題が度々起きるようになっています。

日本の取引先の方々は、今まで通り国際郵便を通して私たちに贈り物を送ってくださるのですが、なんせ、こちらが手数料と関税を支払わなくてはならず。。。涙

しかも、1荷物に付き請求される関税額は300レアルとか500レアルとかになります。。。

しかし、日本側は追跡番号システムによって「無事受け取りました」の通知のみが行く為、こちらが泣きながら、手数料と高い関税を支払って受け取っている事実はご存じないでしょう。。。

またこちらも、ご厚意による贈り物だということを十分承知しているので、お礼状には「大変すばらしいものをありがとうございました」としか、書けません。。。

寄贈品の場合インボイスとこれは寄贈品であるという一筆

寄贈品であることが認められた場合、手数料の15レアルのみで関税の支払いは免除される可能性があります。
(〇〇福祉施設に〇〇の為に贈呈、や、〇〇大学へ記念誌を3冊贈呈、など)

インボイスと「これは寄贈品である」という一筆は英語で。

ブラジルの郵便局に聞いたところ定型はないとのことですが、一応日本の郵便局のサイトで国際郵便に対するインボイス作成ツールを見つけました。

ブラジル郵便の遅延は結構な頻度で発生しています

仕事柄、手紙を郵送することが多いのですが、サンパウロ州の別の州に郵送した郵便物が3週間後にようやく届いた、というようなお客様の声をここ最近聞くことが増えています(2019年7月現在)。

郵便局の局員がストをすることもありますし。。。

ですので、国際郵便で今リオの税関に荷物が届いていますというお知らせも届くのが遅れている場合があります。

国際郵便の場合、そのお知らせに記載されている郵便個別番号をもとに、インターネットの郵便局のサイトに入って受け取るための手続きをするのですが、手き続きに対する有効期限も設定されています。

この期日までに、受け取るか、拒否するかの意思表示がなければ、受け取り拒否とみなし、荷物は返還されます。とあります。

ですので、インターネットから手続きに入った時にはその期限が過ぎており、すでに送り返されているあとだった。。。ということもありました。

それはまだしも、人づてにあなたたちに贈り物をしたのに、送り返されてきた。送り返されてきた荷物を受け取る時手数料を支払わされた、と〇〇が言ってたけど、受け取り拒否したの?と聞かれたこともありました。

その時私たちは「お知らせ」さえ受け取っていなかったのです!

SAL便は

SAL便は今まで通り普通郵便の料金で届いており、手数料の請求もされていません(2019年9月現在)。
ただ、これも、いつ変更になるかはわかりませんので、その都度確認する必要があります。

まとめ

・贈り物はお心だけで十分でございます。これからは贈り物はお控え頂ければ幸いです。

・寄贈の場合は「インボイス」と「寄贈だ」という一筆を英語で書き同封してください。

・品物が送り返されてきた場合、故意ではなく郵便局がうまく機能されていない事が原因である旨をご理解ください。

※なお、これは私の経験談です。あくまで参考として読んで頂ければ幸いです。


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