スプリシーカフェス エスペシャイス
記:2019年5月5日
サンパウロで本格的なコーヒーが飲めるカフェといえば、Suplicy Caféだよ
ブラジル日系人の方とコーヒーについて雑談していた時、そう教えてくれました。
そして話の流れから、実際にSuplicy Caféに連れて行ってくださることに。
スプリシーカフェ ジャルジンス地区
Suplicy Cafés Especiaisの、Suplicy、は家名です。
現在は高級住宅街として知られているここジャルジンスで、19世紀の終わり頃からコーヒー豆の取引仲介業者をしていたのがスプリシー家。
そんな伝統をもつ一家に生まれた、このカフェのオーナー、マルコ・スプリシーの周りには、物心つく頃から常に、コーヒーがありました。
コーヒーの中でも、高級なコーヒーにこだわり、ブラジルではまだ開拓されていないこの市場を開拓したいという思いから、 2003年にこのカフェをオープンさせたとのこと。
2011年からはフランチャイズ展開も始めています。
ちょっとお腹がすいていたので、コーヒーを頂く前にまずはスモークサーモン・サンドと、アサイーのスムージーを注文しました。
本気度 その1 コーヒー豆の産地と種類が明確
スペシャルティコーヒー(80点以上の評価を得た生豆)に認定される条件の一つとして、産地と生産者、農園での管理状況が明確であることが問われるそうですが、スプリシーカフェもきちんと明確にしています。(ホームページで確認可能)
アラビカ原種100パーセント使用
スプリシーカフェで使用するコーヒー豆は、栽培が容易ゆえに安価で、市場に多く出回っているロブスタ種ではなく、手間暇がかかるアラビカ種を100パーセント使用。
ちなみにロブスタ種は独特の臭み、ロブスタ臭と雑味がありますが、アラビカ種は香りがよく、味はフルーツに似た酸味に程よい甘みが加わり、雑味とは全く無縁です。
ブルボン、イエローブルボン、ムンドノーボ etc
お店の奥には、アラビカ原種の中のブルボン種、希少なイエローブルボン種、ムンドノーボ種など、数々の高級豆が取り揃えられていて、お好みのコーヒー豆を選んで挽いてもらうことができます。
Suplicy Cafésの 本気度 その2
世界中の焙煎士に愛されているという老舗プロバット社の焙煎機 を使用
世界でもっとも長い歴史を持ち、今でもトップクラスのシェアを誇るドイツのプロバット社 は、同社独自のシャベルによってコーヒー豆を均一にかくはんさせ、熱風とコーヒー豆の絶妙なバランスによって煎りムラのない最高の焙煎が実現できる焙煎機だそうです。
コーヒー通の人に「これは美味しいな、と思うコーヒーの殆どは、 プロバット社製の焙煎機 で焼かれている」と言わせる程の実力を持った焙煎機。
ピンクの大きな焙煎機の煙突も目を引きます。
これは2階から見た煙突です。
Suplicy Cafésの本気度 その3
世界が認めるHARIO V60ドリッパーを使用
美味しいコーヒーを淹れるために様々な工夫を施し、世界から認められているHARIOとは、実は日本のメーカーだということ知ったのは、ブラジルに来てからでした。
スプリシーカフェでも、もちろんHARIOを使用していました。
Suplicy Cafésの 本気度 その4
ブラジルでは珍しいアイスコーヒー コールドブリュー COLD BREW
ブラジル人に、日本では夏は、アイスコーヒーを飲むの。お客様が来たらいつでも出せるように、常に冷蔵庫に入れありますというと、とても驚かれます。
このように、まだまだブラジルでアイスコーヒーは一般的な飲み物ではありません。
でも、ここスプリシーカフェではアイスコーヒーを楽しむことが出来るうえ、写真のようにかなり本格的な方法、コールドブリューで淹れてくれます。
コールドブリューとは :
熱を加えないため、コーヒー本来の味が楽しめる。
一滴一滴、ゆっくり時間をかけて抽出します。
冷水を使うのは、抽出したコーヒーの温度変化を避けるためだそうです。
熱を加えないため、コーヒー本来の味が楽しめる。
一滴一滴、ゆっくり時間をかけて抽出します。
冷水を使うのは、抽出したコーヒーの温度変化を避けるためだそうです。
Suplicy Cafésの 本気度 その5 水素コーヒー
これ、何ですか?と聞いてみたら、店員さんが、水素コーヒーですよと教えてくれました。
飲んでみる?
と試飲もさせてくれました。
飲んでみる?
と試飲もさせてくれました。
ビールのような泡立ち、味は全くクセがなく素直なさらっとした感じで、とっても飲みやすく美味しかったです。
Suplicy Cafésの 本気度 その他色々
サイフォンコーヒー 用のハロゲンビームヒーター。
ひとつひとつが「ホンモノ」で、言い出したらきりがありません。
そんなホンモノにこだわったスプリシーカフェで、私はキャラメルがかかった生クリーム付きのMochaを注文。
5月のブラジルはすっかり秋めいて日も短くなり、帰るころには外も真っ暗に。
スプリシーカフェのシンボル、ピンクのコーヒー豆が暗闇の中で目を引きます。
雨も降り出してきました。
まとめ
ブラジルは、誰もが知る「コーヒー大国」、良質のコーヒー豆が採れることでも有名ですが、はっきり言ってブラジルの一般家庭や バールなどで飲むコーヒーはまずいです、とっても。。。
何故なら、良質のコーヒー豆は、日本など外国へと輸出されてしまうため、一般家庭用には、粗悪で売れ残ったコーヒー豆が流通するためです。
コーヒー原産国のブラジル人が本当に美味しいコーヒーを知らないって、ちょっと複雑な心境になります。
ですので、マルコ・スプリシー氏が美味しいコーヒーをもっとブラジルに流通させたいと試みること、そして、そこに商機を見出すところは、流石だなと思いました。
「Suplicy Cafés Especiais 」は日曜日も21時まで営業しています。
おススメ5つ星です。
Suplicy Cafés Especiais 本店
住所: Alameda Lorena, 1430, 1430 - Jardins, São Paulo - SP, 01424-001
営業時間:月~金 7h30~21h / 土:8h~21h / 日:8h30~21h
サイト: http://www.suplicycafes.com.br/
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