日本は子育てしずらい国

2020/03/14

子育て

t f B! P L

「日本には帰らないの?」「帰りたいとは思わないの? 」

ブラジルで生活していると、よくこの質問をされます。

「旅行でいくならいいけれど、暮らすならブラジルのほうがいい」と答えると、「どうして!?あんなにいい国なのに?!」と驚かれます。

「いい国」。。。確かに桜は綺麗だし、食べ物は美味しいけれど、、、日本は、はっきり言って、私にとって生きづらい国でした。

最近日本で「ベビーカーが邪魔だと言って蹴飛ばされた」というようなママのつぶやきが大きく取り上げられているのを知り、自分が日本で経験した、この方と同じようなやるせない子育て時代で傷ついた多くの体験を思い出しました。

怒鳴ってくる人 - 多いのは60代以降の男性

私が日本で生きづらさを感じるようになったのは、子供が生まれてからです。
ギスギスした感じを、肌身で感じることがとても多くなったからです。

かつて、もうすぐ1歳になるかならないかの年齢だった娘を抱いてバスに乗った時、娘がバスの中で泣き出してしまったことがありました。

その時、60代くらいの男性が席から立ち上がり「うるさい!黙らせろ!親の教育がなっとらん!」と大声で怒鳴られたことがありました。

子供の泣き声をうるさいと感じる人のために

電車やバスなどを利用する時は泣かせないように細心の注意を払い、必ずお菓子をバックに入れておくことを欠かしませんでした。

それ以外にも、もしぐずってしまった時の為にお気に入りのおもちゃや絵本など、念のためあれこれ予備を準備してバックにしのばせます。

そうでなくても重いマザーバックは更に重さを増していきます。

そんなパンパンになったマザーバックを肩にかけ、腕には子供を抱っこして、迷惑をかけないようにと神経を張り詰めて、外出します。

それでも子供は、泣くときは、泣いてしまいます。

私はバスの乗客の皆さんに「すいません」と丁寧すぎるほど丁寧にあやまって、3つ前のバス停で、上の子の手を引いて下車し、行き場のない悔しい思いを抱えながら、普段よりずっと遠い道のりで、わが家へ歩いて帰ったことが、ついこの間の出来事ように蘇ってきます。
(丁寧すぎるほど丁寧に謝ったことが、私ができる最大の抗議でした)

そして、これは決して私だけではなく、日本で子育てしているママたちの殆どが同じような体験をしていると思います。

そして、うるさいと怒鳴ったり、親の教育が悪いと罵ってくるのは、私の経験上男性の方、特に60歳以上の男性の方が多かったように思います。 

追いつめられている日本のママたち

ママ友の一人に「夫の実家へは、いつも新幹線に乗って行く」という人がいました。

私も実家へ帰るときは新幹線を使わないと行けない距離なので、実家へ帰ることは、はなから諦めていました。

幼い子供は長時間の乗車は飽きてしまい、他のお客様に迷惑をかけてしまうからです。

だから、その友人が「いつも新幹線に乗って行く」というので、子供を騒がせずに行ける秘訣があるなら是非知りたい!と思って「飽きて騒いだりしない?どうやっていい子にさせているの?」と質問しました。

そして、その時の友人の答えが、今でも忘れられません。

「いつも新幹線に乗る前に風邪薬を飲ませるの。眠くなる成分がはいっているから。眠らせて行くの。風邪をひいたときもらった薬を、そのためにとって置いてる。」

私は、愕然としました。
「そこまで、する!?」と。。。

でも、そこまで、するのです。
これが日本のママたちの現状です。

乗り物の中だけじゃない、子供が静かにするよう求められるのは、公園でも!

上の子が小学生に上がり、夏休みには「ラジオ体操」が始まり、親たちにはラジオ体操の当番が回ってきます。

私が住んでいた地区は、ラジオに合わせた朝6時からのラジオ体操ではなく、録音したものを使用し、朝7時半から公園でラジオ体操をしていました。

何故なら「朝からうるさい」と近所から苦情があったためです。

眠そうに集まってくる子供たちも、ラジオ体操が終わるころは眠気も覚め、元気いっぱいの子供本来の姿になります。

そんな子供たちに「静かにして!まだ寝てる人もいるから!ほら!静かに!そーっとそーっと帰って!ほら、遊ばないで!お願いだから静かに帰って!」と。。。

日本人は「静けさ」を愛する民族性があるのでしょうか。

子供の声を極端に嫌いませんか。

日本で3人の子育てをしている間、私が子供たちに一番多く使った言葉は「静かにして!」だったと断言できるほどです。

必要以上に子供を叱ってしまう自分にママたちは辟易 

日本で子育て中に感じた肩身の狭い思いは、電車やバスの中に限らず、スーパー、図書館、レストランなど、ありとあらゆる日常の場所で、です。

それは住んでいる家の中でも。。。

「子供の足音がうるさい、って下の階の人から苦情を言われたの。急いでホームセンターへ行って、マットを敷き詰めたの。」

「下の階の人から、うちの主人は夜勤で昼間寝るのに、お宅の子供の足音や掃除機をかける音がうるさくて眠れない!って苦情が来たの。。この前は、改善する気がないんですか?いくところまでいきますよ(訴えます)という手紙がポストに入ってて。。。」

「子供がスプーン落としただけでも、こっちは、あっ!って思うよね、下の人からクレーム来るんじゃないかって。だから必要以上に子供のこと怒っちゃうよね。」

ママ友が集まれば、こういう話題に事欠きません。

まとめ

日常生活の中で、子供の中からあふれ出るエネルギーと日々向きあっているママたち。

小さい体そのものが生命力の塊で、この時期ならではの独特の輝きを放つエネルギー。

母親の本能として、このエネルギーはあふれ出るままに、存分に発散させてあげることが大事なのでは、と感じています。

でも、生きていく環境がそれを許さない。

だからせめて子供が子供らしく振舞うことを許される場所(公園や児童館など) へ行くのですが、 今度はその道中で、ベビーカーが邪魔だと怒鳴られて蹴飛ばされる。。。

これ、いったい、何なのでしょう?

私が子育てで感じていた行き場のない気持ちを、今のママたちも同じように、もしくはそれ以上に感じながら生きているんだなぁと、遠いブラジルから日本へ向けてついたため息ひとつでした。


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自己紹介

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日本人がブラジルに対して抱くイメージは、良いものとしては「サッカー」「カーニバル」「陽気なラテン民族」というところでしょうけれど、一方で「治安が悪い国」、そして 何より「発展途上国」という目で見られていることを、ひしひしと感じています。 日本のTV番組を見ていると「アマゾン」や「ファベーラ(貧民街)」などを取り上げているものが圧倒的に多いので、仕方ありませんね。 ですので、このブログでは、ブラジル移住7年目の私から見た、ブラジルのあまり知られていないオシャレな部分を沢山発信していきたいと考えています。

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