ブラジル日系人の凄さ - 無条件の信頼
ブラジルのイタリア系移民の大学教授とその息子の話
写真はイメージです Freepik - jp.freepik.com によって作成された water 写真
記:2019年6月19日
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あるブラジルのイタリア系移民の大学の教授の息子が父親に、
付き合っている女性を紹介したい。
ただ、同じイタリア系移民ではないんだ。。。
と話したそうです。
付き合っている女性を紹介したい。
ただ、同じイタリア系移民ではないんだ。。。
と話したそうです。
教授である父親は、
どんな人種でも同じ人間だ。
かくも私は大学の教授である。
一般常識は備えているつもりだ。
ただ、、、やはり、気になる。。。
いったいどこの国の移民の娘さんなのか。。。?
と聞いたそうです。
そして息子は父親に
彼女は日系人です
と答えました。
どんな人種でも同じ人間だ。
かくも私は大学の教授である。
一般常識は備えているつもりだ。
ただ、、、やはり、気になる。。。
いったいどこの国の移民の娘さんなのか。。。?
と聞いたそうです。
そして息子は父親に
彼女は日系人です
と答えました。
すると父親は
何!?日系人!?
それなら明日にでも結婚するように!
と大喜びしたそうです。
何!?日系人!?
それなら明日にでも結婚するように!
と大喜びしたそうです。
マットグロッソの空港で
写真はイメージです |
そしてこれは私が自分自身で体験した出来事です。
ブラジルへ来て間もない頃、
サンパウロから国内線に乗りマットグロッソ州へ行ったことがありました。
サンパウロから国内線に乗りマットグロッソ州へ行ったことがありました。
到着したマットグロッソの空港の出口は長蛇の列ができていました。
何故か一人ひとりトランクを開けて念入りに荷物のチェックをされているのでした。
随分長いこと待ってようやく自分の番になり、
トランクを開けようとした時、
係の人から
開けなくていい
行っていい
というジェスチャーをされました。
トランクを開けようとした時、
係の人から
開けなくていい
行っていい
というジェスチャーをされました。
。。。?
え?
状況が飲み込めていないでいる私に対して係員は
ジャポネーズ(日本人でしょ)
と一言。
え?
状況が飲み込めていないでいる私に対して係員は
ジャポネーズ(日本人でしょ)
と一言。
私はこの日の出来事を決して忘れることができません。
このブラジルのマットグロッソでした。
しばらく後に、
あの時自分が無条件に信頼を得ることができたのは、
ここブラジルでどんなときも誠実に生きた、
多くの日本人移民が築いた信頼の基盤があったからだということを知りました。
あの時自分が無条件に信頼を得ることができたのは、
ここブラジルでどんなときも誠実に生きた、
多くの日本人移民が築いた信頼の基盤があったからだということを知りました。
この出来事が、
私がブラジル日系人の歴史に興味を持つ大きなきっかけとなりました。
Japonêsは日本人、Garantidoは「確かな」という意味です。
日本人は信頼できる、という意味です。
ただ本来この言葉は、
日本人移民をからかって使った言葉でした。
農業を辞めて農村から都市へと移ってきた日本人移民たちが、
町の商店でよく「つけ」で買い物をしていて、
片言のポルトガル語で
「Garantido、 Por favor! (ガランチード、お願い)」と、
よく「ガランチード」と言う単語を口にしていたんだそうです。
慣れないポルトガル語で発音もヘンだったため、
「ガランチード」という言葉がブラジル人の耳に残り、
日本人をみると「ジャポネーズ・ガランチード!」とからいました。
それがいつしか日本人移民の誠実で律儀な姿勢が認められることとなり、
今では「信頼に値する日本人」と、
ブラジル日系人を称賛する言葉へと変わりました。
日系人の方々は私以上にそれを十二分に理解しており、
こうして毎年移民の日には大法要を行うとことに合わせて感謝の気持ちを表すことを忘れません。
私がブラジル日系人の歴史に興味を持つ大きなきっかけとなりました。
6月18日は「移民の日」
今から111年前の明治41年ブラジルへの第1回契約移民781名を乗せた笠戸丸が、
50日余りかけて6月18日朝、サントス港第14埠頭に着岸しました。
50日余りかけて6月18日朝、サントス港第14埠頭に着岸しました。
この日をブラジルの日系社会では「日本人移民の日」として記念しています。
ブラジル日本文化福祉協会(文協)では、
毎年この日にキリスト教形式と仏教形式との2タイプの追悼大法要を行っているとのこと。
毎年この日にキリスト教形式と仏教形式との2タイプの追悼大法要を行っているとのこと。
今年は、午前中に文協近くのカトリック教会にてミサを、
午後からは文協の大講堂で仏教式法要がありました。
午後からは文協の大講堂で仏教式法要がありました。
沢山の霊が来ていたとして私が気になるのは、
どんなタイプの霊かということです。
どんなタイプの霊かということです。
何故なら、
本当に多くの先駆者たちが夢半ばにしてお亡くなりになっているからです。
本当に多くの先駆者たちが夢半ばにしてお亡くなりになっているからです。
マラリヤに対する知識がなかったため、
次々と尊い命が奪われ全滅した入植地もあったそうです。
次々と尊い命が奪われ全滅した入植地もあったそうです。
何より、意気揚々と旅立った船の中で尽きた命も多くあったという事実、
そして、その愛おしい家族の亡骸を海に投げ入れなければならなかった人々のいたたまれない気持ちは、どれほどだったでしょうか。
そして、その愛おしい家族の亡骸を海に投げ入れなければならなかった人々のいたたまれない気持ちは、どれほどだったでしょうか。
移民111周年を迎えた今年、
そのような無念はこういった法要を繰り返すことで少しでも晴れているのかどうか、
とても気になっていたのです。
そのような無念はこういった法要を繰り返すことで少しでも晴れているのかどうか、
とても気になっていたのです。
ねぇ、どんな霊なの?悲しそう?
それとも、こうやって法要をすることを喜んで来ているの?
それとも、こうやって法要をすることを喜んで来ているの?
霊感の強い友人に聞いたところ
。。。それは、わからない。
とにかく沢山来てた。
という答えでした。
。。。それは、わからない。
とにかく沢山来てた。
という答えでした。
Japonês garantido(ジャポネーズ・ガランチード)
ブラジルには「Japonês garantido(ジャポネーズ・ガランチード)」という言葉があります。Japonêsは日本人、Garantidoは「確かな」という意味です。
日本人は信頼できる、という意味です。
ただ本来この言葉は、
日本人移民をからかって使った言葉でした。
農業を辞めて農村から都市へと移ってきた日本人移民たちが、
町の商店でよく「つけ」で買い物をしていて、
片言のポルトガル語で
「Garantido、 Por favor! (ガランチード、お願い)」と、
よく「ガランチード」と言う単語を口にしていたんだそうです。
慣れないポルトガル語で発音もヘンだったため、
「ガランチード」という言葉がブラジル人の耳に残り、
日本人をみると「ジャポネーズ・ガランチード!」とからいました。
それがいつしか日本人移民の誠実で律儀な姿勢が認められることとなり、
今では「信頼に値する日本人」と、
ブラジル日系人を称賛する言葉へと変わりました。
日系人の方々は私以上にそれを十二分に理解しており、
こうして毎年移民の日には大法要を行うとことに合わせて感謝の気持ちを表すことを忘れません。
そのせいか、現在6世を数えるまでになったブラジル日系人に
「日本人の血が流れていることを誇りに思いますか」
というアンケートをとったところ97%の日系人が「YES」と答えているそうです。
「日本人の血が流れていることを誇りに思いますか」
というアンケートをとったところ97%の日系人が「YES」と答えているそうです。
日本の真裏のブラジルに、
私たち日本人より日本人のDNAを持つことに誇りを持つ日系人が沢山いることを、
もっと知ってほしいと心から思っています。
私たち日本人より日本人のDNAを持つことに誇りを持つ日系人が沢山いることを、
もっと知ってほしいと心から思っています。
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