男性の「育児休暇」ネーミングの間違い

小泉進次郎環境大臣の育児休暇取得

日本では、少し前にこの話題で盛り上がっていましたね。

国会議員が取るべきではない、とか、取得した2週間の育児休暇が短すぎる、とか、否定的な意見もあったようですが。

私は、小泉環境大臣の、たった2週間でも取得した育児休暇は賛成の立場です。

はっきり言って男性に新生児育児の出番はありません
お風呂担当もやってもらわなくて大丈夫

ですが、子供を3人産んだ立場から言わせていただくと、男性に新生児のお世話での出番は殆どありません。

赤ちゃんを産んだばかりの母親は急激なホルモン変化のせいもあり、神経がピリピリしています。

新しい命を守るために、哺乳瓶の消毒は完璧か、ミルクのお湯の温度は適温か、など常に神経をとがらせているのです。

お風呂を入れるタイミングも、外気との温度差が少なく、そして赤ちゃんのご機嫌が良い「今だ!!」というタイミングがあるのです。

ですので、夫がモタモタしたり、こちらの要求通りの対応が返ってこないと、更にイライラが増すだけです。

社長と部下の関係のように、奥様(社長)の要求に、その都度スピード感を持って夫(部下)が的確に応えることが出来るなら別ですが、そうでなければ手出しをしないで、というのが、本音です。

「この人、使えない!」と、夫の評価が下がり後の夫婦関係に影響します、本当です。

だったら何をすれば、、、?

「家事」です、「家事」!!!
新生児は、本当に3時間おきに起きて泣きます。

オムツを変えて、授乳してゲッをさせ、寝かしつけるのに2時間かかります。

ですので、母親が睡眠をとれるのは約30分から1時間ほどしかありません。

自分がウトウトしかけたころに、また起きて泣く。

オムツを変えて、授乳して、、、、の繰り返しで眠れない日々が約1ヵ月間程続きますが、特に最初の2週間がとてもキツイです。

この期間は、自分の顔をあらうことさえままなりませんので、家事なんてなおさら手が回りません。

ここが、夫の出番なのです!!!

奥様を新生児にかかりっきりにさせてあげて

夫がこの時期することは自分が新生児育児をするのではなく「新生児育児をしている奥様のフォロー」なのです!

新生児育児をしている奥様の為に朝、昼、夜のご飯を準備してあげて下さい。
それだけで、奥様は大感激するはずです。

そして、普段奥様がしている家事全般、お掃除、洗濯、買い物などを代わってしてください。

特に、上の子がいる場合は、その子の相手をしてくれるだけで、どれだけ助かるか。。。

男性が唯一できる新生児育児はお風呂担当ではなく寝かしつけ

パパのお風呂当番は、生後1ヵ月が過ぎて家族と同じ湯船で入浴できるようになってから、です。

この時期のパパのお風呂担当は本当に助かります。

一日中赤ちゃんを抱っこしている母親が、唯一、赤ちゃんを預けてホッと一息つける時間にもなります。

ですので、余談ですが、あまりにも早く「お風呂出るよ~」と赤ちゃんを返されると「もう!?」とイラっときますので、ご注意を。

そして、新生児の段階で唯一父親が出来ることは「寝かしつけ」です。

寝たかな~と思って布団にそっと赤ちゃんを置こうとすると「ファファ」と泣き出すので、また胸に抱いてやさしく揺らさなければなりません。

もし、これを旦那様がやって下されば奥様はその間に仮眠をとることが出来ます。

この寝かしつけのフォローも、本当にありがたいです。

男性は「育児休暇」ではなく「家事手伝い休暇」

中には、男性で育児休暇を取得したものの、この間ずーと家でダラダラと過ごし、逆に奥様に対して夫の世話という負担を増やした、というエピソードも聞いたことがあります。

やはりこれは、ネーミングの間違いからではないでしょうか。

育児をするための休暇、というフワーっとしたイメージで休暇に入るせい。

でも、このように実際、男性にやる新生児のお世話はないので結果ダラダラと過ごし、奥様に負担だけ増やすのではないでしょうか。

だから初めから「家事手伝い休暇」などのネーミングにして「この期間は、俺は家事をするのだ」という自覚を持って休暇に入ることが大事ではないかと思うのです。


ブラジルの男性の育児休暇

ここブラジルでは、男性の場合20日間の育児休暇が認められており、取得率は 100%と言われています。

ブラジルは1年以上勤務した場合、次年度から30日間の休暇を取得する義務があるため、しょっちゅう誰かが休暇に入っています。

そのため20日間抜けたとしても、あまり目立つこともないし、誰も文句を言いません。

こういうところは、日本も見習うべきではないでしょうか。

まとめ

この時期の夫の態度がこれから先の夫婦関係に重大な影響を及ぼします。


夫婦関係が良いまま、もしくは更に深まるか、または将来離婚に至ってしまうかは、この時期の夫の態度にかかっていると言っても過言ではないと経験上申し上げます。

この時期、奥様をよくフォローした旦那様に対して妻は 「この人と結婚して本当によかった!」と 感謝の気持ちを抱き、そしてこの感謝の気持ちは一生続きます。

逆にこの時期、家事をせず奥様に負担だけを掛けた場合「こんな人と結婚するんじゃなかった」と旦那様に対する気持ちは急激に冷め、この気持ちは一生続きます。

男性で「子供が生まれてから妻が変わった。冷たくなった」とおっしゃる方がいますが、それはこの時期に、奥様のォローをしてこなかったからだと断言できます。

女性は産後一か月は、ホルモンの影響でイライラしたり急に泣きたくなったりするものです。

自分の命をかけて、また新しい命を生み出したのです。

腕の中には小さくて尊い命があり、愛おしいと思えば思うほどこれを失った時の恐怖までも想像して、時々どうしていいかわからない感情に襲われながら日々小さな命と向き合っています。

男性はどうかこれを理解し、産後約1ヵ月の時期はまるで女王様にはべる家来であるかのごとく、奥様に仕えて頂きたいと思います。

最後に、もしこの期間に奥様のフォローをしてこなかった、、、という場合でも、現在子育て中なら、まだまだ間に合います!

子供を公園に連れて行ったりして、奥様がホッと一息つける時間を作ってあげてください。

そうするだけでも奥様の氷のように冷え切った心は、必ず溶けていきますから。

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