そんなこともあるのね@空港での手荷物検査で
これは先週、友人が、ロサンゼルス空港内の保安検査場で体験した話です。
友人は当地での出張の全日程を終え、部下と二人でブラジルへ帰国するためにロサンゼルス空港を利用しました。
チェックインも順調に進み、友人とその部下は、次に手荷物検査を受けるべく、レーンに並びました。
友人はスムーズに済んだそうですが、別のレーンに並んだ部下は金属探知機のゲートをくぐった際にブザーが鳴ったようで、ボディーチェックを受けることになったそうです。
念入りなボディーチェックを受け、ようやく自身の疑いが晴れた部下は、先にX線検査を通過していた自分の荷物を取ろうとしたところ、リュックはありましたが、別のかごに入れていたパソコンとiPadが紛失していたそうです!
慌てて探しましたが見当たらず!
そこにいた空港関係者に事情を伝えて監視カメラの録画をチェックしたところ、先に検査が済んだ子供連れの家族の母親が部下のパソコンとiPadを自分のバックに入れて持ち去っていたことが判明したそうです。
そして、このあと、空港職員の怠慢な職務態度の数々が友人と部下を心底疲れさせました。
監視カメラの録画を見せてくれたのはいいけれど、「この人が持って行ったみたいだね。」とそれで終わり。
対応を求めると、この家族を探すのは自分たちの責任ではなく警察の仕事、とのこと。
じゃあ、警察を呼んで、とお願いしたけれど、その警察が待っても待ってもやってこない。
自分たちのフライトの出発時間も迫るし、その家族を早く探さなければ出発されてしまう!
結局40分待っても、警察は来なかったそうです。
あまりにも遅いため「その警察は、町からここに向かっているのか!?」とクレームを入れたそうです。
友人はフライトの時間が迫っていたため、部下だけが残って対応することに。
友人は「多分、あの時、はじめから警察を呼んでなかったと思う。」と言っていました。
結局のところ
結局、その家族は手荷物検査を通過した後、ラウンジで過ごしていたそうです。
オーストラリア(もしくはオーストリアだったか)の国籍の家族だそう。
彼女は、他人のパソコンを持ってきたことに気が付き、自ら返却に来たそうです。
でもiPadの返却はなし。
他人のパソコンと知りつつ故意にカバンに入れたのか、本当に間違って入れてしまったのかは今だに謎です。
もし、間違って入れてしまっていたとしたら、iPadも返却するのでは?
その返却されたパソコンを受け取った空港の職員は、特にその女性の住所や名前を聞くこともしなかったそうで、行方はもう分かりません。
もしかして、パソコンと一緒にiPadも返却されたけれど、iPadはその空港職員が盗ったのかもしれませんね。
その家族はラウンジを利用するくらいなので、ある程度裕福層だと思うし、パソコンをちゃんと返却しに来たくらいなので。
まとめ
この体験を聞いて、この保安検査場も、油断してはいけないんだと思いました。
思えば、この一瞬、パスポートも現金も、自分から完全に離されますよね。
誰でも入れる空港のフロアでは、置き引きやスリなどに注意を払っていますが、ひとたび入場ゲートをくぐれば、航空チケットを買うことが出来る層の人たちばかりで、そんな変な人はいないだろう、という思い込みがありました。
また、手荷物検査のところには常に、空港関係者が何人か立っているので、勝手に安心していました。
でも、確かに彼らは荷物を見ててくれるわけではないんですよね。
アメリカの空港は、3.11以降、とてもセキュリティーチェックが厳しくなったと言われていますよね。
そのせいで、荷物のX線検査と持ち主の身体チェックの流れがバラバラになり、荷物だけがどんどん出てきて溜まってしまうようです。
だから、友人の部下が遭遇したトラブルは、アメリカでは日常茶飯事なのかもしれません。
友人いわく「アメリカの空港職員の怠惰、冷たさにほとほと疲れた。誰も真剣にとり合ってくれなかった。ブラジルの空港職員のほうがはるかに親切。」とのことでした。
空港では、一瞬たりとも気を抜けないなぁと思いました。
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